糖尿病について

糖尿病教室

「管理栄養士による糖尿病患者様の栄養指導」を毎月最終木曜日16:30より当クリニックで開催しております。
ご希望の方はご予約ください。(院長)


糖尿病ってどんな病気?

ph:諸症状

尿に糖が出る病気ではなく、血液中のブドウ糖の量と、膵臓(すいぞう)から分泌されるインスリンというホルモンの作用のバランスに問題が生じ、結果的に血糖値が高くなるのが「糖尿病」です。血管や神経に障害を及ぼし、さまざまな合併症を引き起こすたいへん危険な病気です。

通常、私たちの血液中には70~110mg/dL程度のブドウ糖が存在しています。これを血糖といいますが、血糖値がほぼ一定に保たれているのはホルモンの調節作用によります。空腹時には血糖値は下がってきますが、このときグルカゴン、アドレナリン、コルチゾールなどのホルモンの分泌が盛んになって、血糖値を上げる方向に働きます。また、食事の後などは血糖値が上がってきますが、このときインスリンというホルモンが分泌され、血糖値を下げるように働きます。インスリンは膵臓のランゲルハンス島という細胞から分泌され、ブドウ糖を肝臓、筋肉、脂肪組織などに取り込ませることで血糖値を下げる役割をします。ところが、なんらかの原因でインスリンの分泌が遅れたり、分泌機能そのものが衰えたり、分泌されたとしても作用する力が低下すると高血糖状態になります。高血糖状態が慢性化し、持続することによってさまざまな合併症を引き起こすのが糖尿病です。


日本人に多い2型糖尿病は生活習慣が大きく関わっている

膵臓(すいぞう)からのインスリンの基礎分泌と追加分泌によって血糖値は正常に保たれている2型糖尿病は遺伝的素因に過食や肥満が加わって発症する。糖尿病は、インスリンがほとんど分泌されない1型糖尿病、インスリンが分泌されるタイミングや分泌量、さらにインスリンの作用が低下している2型糖尿病に大別されます。健康な方の血糖値がほぼ一定に保たれているということは、ある一定濃度のインスリンが常に分泌されている(基礎分泌)ということです。
食後に血糖値は上昇しますが、それにつれてインスリンも追加分泌され、血糖値が正常な範囲以上に上がらないようになっています。ところが、インスリンの分泌されるタイミングが遅れたり、分泌量が少なかったり、インスリン抵抗性といってインスリンが分泌されているのに作用が不十分だったりすると、血糖値が正常範囲に保てなくなります。これが2型糖尿病です。
日本人の糖尿病の95%以上は2型糖尿病ですが、その原因には、もともとの遺伝的素因に加え、過食、運動不足、肥満、ストレスなどの生活習慣が大きく関わっているといわれています。なかでも過食や肥満の影響は大きく、肥満によって中性脂肪が過多になると脂肪細胞のインスリン受容体が減ってインスリンの働きが悪くなったり、 脂肪細胞腫瘍壊死因子や遊離脂肪酸などが分泌されてインスリンの作用を妨げるといわれています。これがインスリン抵抗性で、膵臓は作用不足を補うためにとさらにインスリンを分泌しようとするのですが、そのうち疲弊して機能が低下し、血糖値が高い状態のままとなります。


糖代謝とインスリンの働き

ブドウ糖は肝臓や筋肉や脂肪組織に貯蔵され、エネルギー源に糖の代謝に深く関与しているのが、膵臓(すいぞう)から分泌されるインスリンです。糖の正常な流れをみると、食事によって体内に摂取された糖質は小腸で分解されてブドウ糖となり、吸収されます。ブ ドウ糖は私たちの活動のためのエネルギー源として利用されますが、すぐに利用されるものを除いては血液中に溶け込んで(血糖となって)、肝臓や筋肉や脂肪組織に運ばれ、そこで貯蔵されます。そして、ブドウ糖が不足したときに再び取り出されてエネルギー源として利用されます。このように糖質がエネルギーになるプロセスを糖代謝といいますが、その鍵を握っているのが膵臓から分泌されるインスリンです。インスリンは細胞側にあるインスリン受容体と結びつくことで、ブドウ糖を肝臓や筋肉や脂肪組織に取り込ませるように働くのです。糖尿病とは、この糖代謝のプロセスやシステムが正常に作動しないために起こってくる病気といえます。


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